PRADA SS2019 Swimwear Fabric Biker Jacket

1990年代、当時のラグジュアリーブランドがランウェイのドレススタイルの合間で発表してきたスポーツウェアはあくまでスポーツ用としての提案が主でした。ミウッチャはより高次元でファッションとスポーツの融合を測り、今となっては当たり前となったスポーツミックススタイルの先駆けとなったデザイナーの1人であると認識しています。

ミウッチャはプラダ財団として歴史あるヨットレースに長年に参加しており、海洋ゴミを再利用したRE-NYLON素材の開発や海の保護活動など海への関心が高いデザイナーです。そんなミウッチャはこれまで、マリンスポーツや海洋生物、マーメイド、アロハシャツなど海に関連するモチーフををデザインソースとして数々使用してきました。

2000年代に入るとPRADAにてパンツのインナーにスイムパンツをレイヤードするスタイルの提案が見られるようになりました。近年のMIU MIUでは数シーズンに渡ってインナーウェアを見せるスタイルを継続的に発表し、見せパンスタイルのトレンドを牽引していましたが、SS2024ではスイムウェアをインナーに取り入れたルックがリバイバルしました。

近年のPRADAにおいてはこれに似たデザインアプローチがSS2019のコレクションで見られました。このコレクションではポリエステルにポリウレタンなどの伸縮性のある素材を混紡した、スイムウェアに使われる素材を使用したブレザーやトラウザーズなどのスーツスタイルや、ウェットスーツをサンプリングしたアイテムが発表されました。ディティールとしては水に強いラバー素材のロゴパッチや、ドローコードにはスイムパンツの紐が使用されました。

このジャケットはコレクションアイテムでこそありませんが同様にスイムウェアの素材が使用されています。形はシングルブレステッドのバイカージャケットで、コレクションで発表されたアウター類と比べてリアルクローズかと思います。脇腹から袖にかけて切り替えのラインが入っており、ネイビーとブルーの夏らしいカラーリングです。裾のドローコードのチープさからも遊び心を感じられ、近年ものですが初期のMIU MIUの空気感も感じられるようなクリエイションかと思います。

SIZE : 48

COLOR : NAVY, BLUE

FABRIC : POLYESTER, ELASTANE

CONDITION : 8/10

肩幅 / Shouders : 47cm
身幅 / Chest : 59cm
着丈 / Length : 64cm
袖丈 / Arm : 71cm